BACKCOUNTRY LEADER TRAINING PROGRAM 150214-15【バックカントリーリーダー講習会】

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バックカントリーリーダー講習会も4回目

この時期になると山岳会でも講習会を開いているようで、谷川岳山麓には1パーティ10名ほどのグループが何組も来ていました。

猛吹雪の中、ある意味絶好の講習会日和。

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今回のテーマは、アイゼンやピッケルの使い方とビバーク体験です。

といっても、実際に泊まったわけではありませんが、各自がビバークできるような雪洞を掘ってみます。

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雪の掘り方のコツや、雪洞の構造について、冷気を入りにくくするためにどうするか、体温で温まった空気が外へ逃げないようにするにはどうするか、強度はどうかなどをレクチャーしました。

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ビバーク中

その中での過ごし方はみなさんにお任せ。しばらく雪洞の中で過ごしていただき、どう感じるかの実験です。

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まったり。。。

どんなところが冷えてくるのかを体験するだけでも、次回の対策へとつながります。

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ガンガンに雪が降っていたこと、風が強すぎたことなど、山へ登るにはいくら講習会とはいえリスクがあるので、みなかみ町を見下ろせる愛宕山公園へ登頂!

積雪はなんとこの降雪のみと雪はペラッペラでしたが、下の草付きにアイゼンの爪を食い込ませて登りました。ずるずると滑るので、これはこれでいい練習になりました。

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おおっと、愛宕山の主か?

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下山は急勾配の斜面をロープでビレイしながらクライムダウン。アイスバーンの下降をイメージして、慎重に。

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下降器を使わずにロープワークだけで懸垂下降。

以前の講習会でもやりましたが、まめに練習をしていないと忘れてしまいがち。苦戦をしながらでしたが、みなさんできました〜!

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二日目はさらに大雪。暴風雪警報!山へ行くには危険すぎですね。

ピットチェックをした結果を元にコースを選び、できるだけリスクを回避したルート取りで里山を探検です。

それにしても雪が深くラッセルもしんどい。

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交代でラッセラーラッセラー

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滑りです。

地形図からルートを読み取り、標高差と方角を細かくチェックしながら、尾根を進みます。

尾根の両脇には深い谷があるので、そこへ引っ張られないように尾根の頭を注意深くルートファインディングして滑りますが、視野を広く保たないと気が付いたら谷へ滑り込みかけていたりして。。。

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このくらい狭い尾根であれば迷うこともないですね。

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とにかく雪が深すぎるのと斜度が緩いためにスノーボードがリスタートしやすい場所でストップしてあげるのが大切です。いつも気にしていればこういった配慮も自然とできますよ。

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最後はスノーブリッジを見つけて慎重に渡ります。2m以上の深く狭い水の流れている沢なので、とにかく慎重に。

 

今回は予定していたプラン通りには講習会を進めることができませんでしたが、こういったハードな条件だからこそ、リーダーとしては、適切な判断がとても重要です。判断をするには判断材料となる知識や経験を持ち合わせているかどうかが大切。できる限りリスクを減らしながらも遊べる場所やルートを探す。とてもいい経験になったと思います。

次回で今シーズンの講習会は最終回となります。

最終回はどこへ行こうかな〜。

 

KTN

Kenichi Minegishi