FUJIYAMA CHALLENGE FINAL 140614 【富士山チャレンジ ファイナル】

バックカントリー富士山

富士山チャレンジファイナルツアー!

前夜は満月。それも100年に一度の「ハニームーン」というそうです。う〜ん、それだけで、特別に血が騒ぎます。そんな満月の名残りと太陽が昇り見え始めた「影富士」のコラボレーション。富士宮ルートならではの朝。

富士山チャレンジツアー、そして、2013-14バックカントリーシーズンのファイナルでございます。

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お天気は最高!風はやや強め。

6月も半ばとなれば、スキーヤー、スノーボーダーの数はめっきり減って、登山者の方が圧倒的に多いですね。それでも、今年は雪が多いので、まだまだ滑りは楽しめます。

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富士宮ルートといえば、駿河湾を見下ろすわけですが、暖かくなってくると早い時間から海の湿気が影響してか、雲海が広がってしまい、それはそれで美しい景色なのですが、今年は駿河湾を眺めながら登山をする機会に多く恵まれたと思います。

桜えび食べたい。

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無事に山頂へ到着です。お疲れさまでした。

富士山を意識して、今年はトレーニングを積んで来たそうです。

ご自宅から見える富士山をいつか滑ろうとずっと思っていたとのこと。関東南部にお住まいの方にとって、自分が滑った山が見える。ましてやそれが富士山ともなると感慨深いものです。少なくとも孫の代まで語り継ごうと思います。

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富士山最高峰の剣が峰。

山頂からお釜へ滑り込む斜面には、だいぶクラックが入り始めましたね。先週は新雪が30cmほど積もっていましたが、この時期は一週間もすれば様変わりしてしまいます。それでも、まだまだ滑れるほどに雪があります。

バックカントリー富士山

賑わう山頂。

ここはずいぶんと雪が溶けました。登山者各々からは富士山への思いを語っている声が聞こえてきていました。マルタイ棒ラーメンを食べている方々がいらっしゃいましたが、麺はちゃんと柔らかくなるのでしょうか?そういえば、富士山頂のお湯の沸点は何度ですかね?90度くらい?

バックカントリー富士山

ほぼほぼ山頂(9.9合目)くらいからドロップイン!

雨上がりだったので、面はスムーズ、雪質は最高でした!これが富士山!という極上のザラメ雪をファイナルツアーでも滑ることができて、本当に嬉しいです!

バックカントリー富士山

感無量!!

富士山チャレンジ ファイナルツアーへご参加いただきまして、ありがとうございました!

お疲れさまでした!

 

バックカントリー富士山

富士山は7月から山開きです。夏山の準備は着々と進んでいます。雪渓には重機が入り、除雪作業が始まっていました。

今年は大雪、雪の壁は最深部でまだ4mほどの積雪がありました。この上にキッカーを作れば富士山でもロードギャップが楽しめますね!(不慣れな方にはとても危険です)

バックカントリー富士山

滑っていくと、眼下に広がる富士山麓の森。

一ヶ月前に今シーズンの富士山チャレンジが始まりましたが、そのときにはまだ冬が終わったばかりという雰囲気の茶色い森でした。富士山の植生も短い夏に向けて、力一杯芽吹いていました。

僕はこの時期の山が大好きです。目覚めようとする山。植物や動物のパワーがみなぎっているこの時期が最も生命を感じます。

 

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4月頃からは残雪を滑っているわけですが、残雪の時期というのは春の始まり。雪を追いかけていくと、それぞれの山で春の始まりを見ることができます。若葉色の山々。ようやく富士山の中腹にも春が始まりました。パワーあふれる春の芽吹きをこの2ヶ月ずっと見続けていました。山から力をずっともらい続けていた気分です。

 

2013-14スノーシーズンのツアーは、これをもちまして全て終了となりました。

11月の立山から始まり、この富士山まで約7ヶ月のスノーシーズンでした。

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シーズンイン、パウダーシーズン、スプリングシーズンとそれぞれが素晴らしく、とてもいい経験を積み重ねることができました。

これも、ツアーにご参加をいただいた皆様、訪れた各地でセッションをしてくれた友人たち、各スキー場ならびにスポンサーさまのおかげです。毎年、毎年、同じことを続けていけることを嬉しく思います。また、そうした中で積み重ねていくものがあり、ゆっくりではありますが成長をさせていただいております。

今シーズンも本当にありがとうございました!

 

これからも「滑る」ということをメインテーマに、まだ訪れたことのない山や街、美味しいものや温泉、また各地での出会いを楽しみに活動を続けたいと思います。また、いつもの場所では、もっともっと細かいところまで知るために探検を繰り返そうと思います。

ぼくらがこのガイド活動やスキーを続けていけるのも、ツアーにご参加いただけるみなさまの支えがあってこそです。これからもみなさんに楽しさ溢れるガイディングを提供させてください。また、僕らをいろいろな場所へ連れて行ってください。

今後ともお付き合い、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました!!

 

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グリーンシーズンは、シャワークライミングツアーをよろしくお願いいたします。

 

KTN バックカントリーガイドチーム

峯岸健一、輿水悟