谷川連峰のビッグラインにチャレンジ。
レベル3セッションで参加者を募りましたが、このメンバーだったら行けるなということで、レベル4にグレードアップして白毛門へGO!
標高700mからのスタート。雪が緩みまくってズブズブです。不規則な雪の踏み抜きにペースを乱されリズムが作れない。く〜(><)
小一時間登ってところで対面に見えてきた谷川岳のマチガ沢。今シーズン話題になったムービー「雪崩の山谷川岳」のワンシーンはこの辺から撮影をしていたのかな〜?
右を覗くと白毛門沢。
昨秋に沢登りツアーで登った思い出の場所。核心部とも言える「タラタラノセン」は雪が崩れ滝が露わになっていました。
通年でエキサイティングな遊びを提供してくれるナイスなフィールドですね。
続く尾根歩き。
ようやく少しだけ雪がまともになり一定のペースで登れるようになってきました。
それにしても陽射しが強くてやられそうです。水分摂取はしっかりと。
さて、ここからが正念場。
ストックをピッケルに持ち替えて行きます、クラム&ライド!
時々聞こえるごご〜んという轟音。あちらこちらで雪崩が起きています。
日本三大岩壁の一ノ倉は融雪が進み岩場はすでに真っ黒。そして、本谷に溜まるデブリ。すっかり春です。
シュルンドを乗り越える!
50度以上ある斜面をアイゼンを蹴り込み、ピッケルを刺し、ガシガシと登ります。日当たりのいい南斜面だけにこれ以上雪が緩んだら嫌な感じ。そうなる前に登っちゃいます!
最後のひと登りは鎖場。山頂はすぐそこです!
山頂いぇい!
前半の踏み抜きに時間を取られてしまったので、5時間もかかってしまいました。
しかし、最高の景色、最高の気分です!
正午を過ぎて気温はこの日のマックス。南斜面や低い標高帯の雪が緩みきって融雪の雪崩が出る前にやりきらねば!
休憩もそこそこに、滑ります。
本日の斜面は赤倉沢。
斜面の向きを考えて緩んでいる場所へ入ってみると、な〜んと!そこは素晴らしいザラメが育っているではないですか〜!!
前日までの気温上昇や降雨の影響で急斜面は大きなスノーボールと縦溝が入っていたので、綺麗な斜面を探して滑りました。
スプリングコンディションとしてようやく気持ち良く滑れる雪に出会えました!
きもちー!
ワイドな斜面から、ナローなパイプへ。
延々と続くナチュラルパイプ。
振り子のように右へ左へ壁にラインを刻みます。
ギュンと走らせたり、スラッシュしたり、長い長いナチュラルパイプで脚はすでにパンパンです。
メイク!
湯檜曽川へ出会いました。
う〜ん、春。
安全な場所を選びゆっくりと休憩です。体力もさることながら、気持ちも落ち着かない長い時間を過ごしようやくほっとしていたのもつかの間、、、ごごごご〜んとすぐ近くの斜面でサイズ2.5の全層雪崩!そのボトムを歩いているソロスキーヤー!全員で「あぶな〜い!!!」と大声をあげてその方も気がつき、難を逃れました。
またメンバーの緊張感が高まります。
ま、でもここからはセーフティーラインで進めるのでだいじょうブイ!
スケーティング、スケーティングの約1時間。
それなりに滑ってこれてよかった〜。
谷川岳は雪崩の山。谷川岳の春は雪崩のオンパレード。
これだけ急峻な山域に日本でも有数の豪雪。雪崩ないわけがありませんね。
滑りとしてはシーズンの終わった感があるこの様相。
今日をやりきった充実感。
今シーズンのセッションの中でもひときわ思い出に残る1日になったと思います。
ありがとうございました!
KTN
Kenichi Minegishi
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