来期のスキーツアービンディングたち

各ビンディングメーカーよりスキーツアービンディングが発表されました。
バックカントリーシーンが盛り上がる中、北米ではサイドカントリーという言葉もかなり認知されてきて、スキー場からのアクセスやクローズしてしまったスキー場を自分の足を使って登りスキーを楽しむというスタイルが人気のようです。
そこで、各ビンディングメーカーからはツアー向けのものが出てきているわけです。


マーカーはDUKEのようなハードユースからTOURのような軽量モデルまでニーズに対応したラインナップがここ数年のアルパインスキーユーザーに人気だったわけですが、マーカーの場合は競合がいなかったここ数年は独占でした。ユーザーとしても選択肢がなく、TLTのようなテックビンディングを使用するにはアルペンブーツが使えないという歯がゆさがあったわけです。

マーカーはDUKEのセンターバーがワイドになり頑丈になったという変更点があります。その他は現行モデルとカラー変更があるのみのようです。

来シーズンはサロモン、チロリアといったビンディングのレギュラーメーカーからもツアー向けの商品が発売になるのは、ユーザーにとって選択肢が増えて嬉しいニュース。

サロモンとアトミックは両メーカーの国内代理店であるアメヤスポーツジャパンのアイディアが詰まったツーリングモデル。

ウォークモードからスキーモードへの切り替えがアルペンスキーヤーが大好きなステップインというところがイケてます!

ヒールリフトのバーを戻して踏み込むだけでカチッとハマる。すてき!

チロリアはスキーのフレックスを損なわないように、スキーモードで固定をしたときにもヒールを固定しているパーツが微妙にスライドしてくれるところが特徴です。
サロモン、アトミック、チロリアがマーカーと違う点は、ディアミールと同様にスキーを履いたままモードを切り替えることができる点です。これはロングーツーリングでは必要になる機能だと思いますが、アルペンらしさを損なわないように作られているため、マーカーと同様にベースプレートがスキーと隙間のないようにフラットに作られています。
マーカーは歩いている際にベースプレートとスキーの間に雪が挟まって下駄のようになってしまうことがよくあります。
マーカーはもともとモードを切り替えるときにスキーを一旦外す必要があるため当たり前のように詰まった雪を落としていましたが、スキーを外さなくてもモードの切り替えができるのに、雪が詰まってしまったが故にスキーを外さなくてはならないということになれば、本来持っている機能が損なわれることになります。これってすごくストレスになるのではないでしょうか?
サロモン、アトミックは金属パーツに雪が付着しないようにシリコンコーティングをしているようですが、果たしてその効果は?
北海道のように寒くてドライな雪の場所ではあんまり気にならないかもわかりませんが、他の場所での使用レポートが気になりますね。
いずれにせよ、新しいギアが登場して進化していくは、嬉しいですね。
いろいろ使用して実験してみたいものです。
KTN Kenichi